全国性教育研究札幌大会報告

2011年11月20日 (日)

全国性教育研究札幌大会報告その3

コーディネーター杉本美麗氏は、「今の30 42,3歳の人達の大半が、妊娠できる体になったことと避妊の大切さは学校で学んだけれど、いつまで妊娠できるのかは学んでいない。避妊の目的についても『望まない妊娠と性感染症を避けるため』とは答えられても、その先にある自身の生殖能力を守るためだとは認識していない。」とし、「高校までに妊娠適齢期や不妊について教えておくことが大切である。」とする。少子化は今や社会問題であり、家族の大切さは見直されて来ている。「知らないうちに子どもを持てない年齢になっていた」という事態を回避するために性教育が重要な役割を果たし、家庭、学校、社会が足並みをそろえ、性教育についてしっかりと向き合う時が来ていると結んだ。「日本の妊娠・不妊に関する知識レベルについて」と題する実践発表で、メルクセロール社の不妊・内分泌領域事業PR

全国性教育研究札幌大会報告その2

「情報メデイァによる性非行・性犯罪の危険」と題した課題別講義で、全国webカウンセリング協議会ネットいじめ対策アドヴァイザー大和剛彦氏は「携帯電話は実態としては『インターネット端末であり、スマートフォンはポケットに収まるインターネット付きコンピュータ』で、2種類の接続方法(3GとWi-Fi)を備えているため、完全なフィルタリングは設定できない。」とし、旧来の出会い系サイトより、出会い系化したSNSmixitwitter,前略プロフィール、リアル、モバゲー、グリーなど)による性犯罪に引き込まれる例が増えていると警告した。

全国性教育研究札幌大会入ってきました。報告その1

818日~19日 全国性教育研究大会参加 会場 ホテルライフォート札幌

     「求められる健康教育の視点」と題した記念講演で、読売新聞東京本社編集委員の南砂氏は「高校生の体に関する知識は二極化しており、20082010年の2年間に性交に関心がない又は嫌悪していると答えた1618歳の男子は、18%→38%に、女子は48%→58%に増え、婚姻関係のある男女のセックスレス化も進んで、男女の草食化が進行中である。」とし、「健全な性を男女の発達段階に応じてどう教えていくか、子どもが生まれてきて良かったと思える社会をどう作るか、大切にされて育ってきたという思いが持てる子をどう育てるかが大切である。そのためにはからだに何かが起きたときに、具体的な知識の他に、どう対応すべきかをしっかりと伝え、社会全体の高齢化をふまえて、長い一生の健康を保つためにどういう生活習慣が大切かをしっかり教えるべきだ。」と主張された。