発達障がいの激増の原因は農薬‼️
木村ー黒田純子氏の「子どもの発達障がいの原因としての環境化学物質」と題する講演を聞いた。
「平成16年から27年にかけて特別支援学級に在籍した児童は2倍、通級指導教室に在籍した児童は約3倍に増えている。その中でも自閉症スペクトラム障害の増加が著しく、2012年に発表された疫学論文では、日本と韓国の有病率が極めて高かった。OECD発表の加盟国の農薬使用量と比較してみたところ、農地単位面積当たりの農薬使用量が世界第2位と1位である日本と韓国が、自閉症児の有病率でも共に世界2位と1位で一致し、両方とも3位英国、4位米国で、使用量と有病率が一致した。2011年に正確な疫学調査が実施され、自閉症の遺伝性は約37%、残りの67%は環境要因と報告された。遺伝子は、日本人全体など集団では一度に変わらない。数百年、数千年かかる。遺伝子は変えられないが、環境要因は変えることができる。脳は胎児期や出生後の数年間に、高次機能を担う神経回路網を発達させる。神経回路・シナプス形成には、膨大な種類の生理化学物質が、遺伝子発現によって次々に産生され、働くことが必須である。遺伝子そのものに変異がなく正常でも、環境要因、農薬など有害な化学物質曝露によって、その働き(遺伝子発現)は変わる。シナプスの発達に必要な、膨大な遺伝子の発現(働き)の一部が変わると、一部の行動がおかしくなる。
自閉症など発達障がいの原因となる環境要因は
⒈脳内に侵入する発達神経毒性を持つ化学物質
⒉出生前後のトラブル 早産、低体重、喫煙、有害化学物質曝露
⒊養育期のトラブル 虐待、低栄養、ネグレクト
⒋母胎や新生児期の感染症や抗生剤、抗菌剤の乱用による免疫異常 脳の発達には免疫系も重要で腸内細菌叢の異常による免疫異常の関与
⒌両親の高齢化特に父親の生殖細胞の遺伝子変異
等があるが、環境が原因であれば、治療、回復予防が可能となる。
個人でできる予防としては
*農薬などで汚染されている食品をなるべく食べない。野菜など農産物は無農薬、有機農産物を選ぶ。
*家庭用殺虫剤、園芸用殺虫剤をなるべく使わない。ゴキブリは叩いて殺す。
*水銀など重金属を避ける。(一部の魚に多い)
*PCB,ダイオキシンを避ける。(魚、肉の脂、クジラ、マグロのトロなどに多い)
*大気汚染を避ける。
*放射性物質や発癌性のある化学物質にも注意
等がある。」
初めて聞くことばかりで、本当にびっくりしましたが、有機農産物は高く、子どもの貧困が加速する日本社会で、予防に邁進できる家庭はどれ位の割合で存在するか考えると暗澹たる気持ちになりました。しかしシナプスにも可塑性があり、自閉症も療育などで25%ほどは良くなったという報告もあり、ADHDなどでは思春期過ぎに良くなることも多いので、一旦できた神経回路でも、学習や教育、療育などで変わる可能性がある。従って個性に合った療育が重要と聞くと、教育現場での工夫が本当に大切だと心に刻みました。
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