2019年2月12日 (火)

性教育の授業に文句を言う前に!

昨年3月に足立区立中学で

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虐待する人、イジメする人は病んでいる!

今話題のマンガ「」

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2019年2月 4日 (月)

性同一性障害者の性別変更

「性同一性障害の人が戸籍上の性別を変えるには、生殖能力をなくす手術が必要となる法律の規定が合憲かどうかが争われた家事審判の決定で、最高裁第2小法廷(三浦守裁判長)は『現時点では合憲』とする初判断を示した。一方、規定には個人の自由を制約する面もあるとして『合憲性については不断の検討を要する』と指摘した。」と1月25日付の日経新聞は報じている。自分が自分らしく生きるために、どれほどの人が自分の体を切り刻み、何百何千万のお金を掛けて、寿命を縮めてきたのだろう。あるがままの自分で生きることに寛容でない社会は、性同一性障害でない人にも自由に生きることに寛容でない。たまたま性自認と異なる体に生まれてきた人々に、生殖能力をなくす手術を強要する法律は、人権尊重をうたう憲法の精神に則っているのだろうか????

2018年12月10日 (月)

15年来の胸のつかえが取れた‼️

今を去ること30年位前、幼児の頃からゲームをして育ってきた子達が小学校へあがってくると、学校がザワザワしてきました。そういう子達は落ち着きがなく、一対一で話さないと意味がわからないのです。当然一対大勢の授業に馴染むはずもなく、立ち歩いたり勝手に外へ出て行ったりします。学校の授業は生徒が座っていることを前提として成り立っています。学力が落ちるのは目に見えています。だので、我が子には小学校に上がってもゲームは脳に悪いと、買い与えませんでした。15年前には研修の講師に「今の小学生は3才の幼児だと思え。中学生は小三だと思え。」と言われて仰天しましたが、その訳が今日理論的に明確に分かりました。 第40回子どものからだと心・全国研究会議のシンポジウムで全国4287名の小中学生に行ったgo/no-go検査で6才男児の6割が大脳前頭葉の不活発型でそわそわ、キョロキョロして落ち着きのない幼さと発達の遅れを示すタイプであることが示されました。
「子どもが危ない!スマホ社会の落とし穴」と題する特別講演で、NPO法人子どもとメディア・代表理事 清川輝基氏は自然の中での外遊びの減少の結果、子ども達の足が育たず、目はガタガタ、体幹を含む筋肉や身体操作能力のレベルが低下し、基礎的人間形成の危機におちいり、脳の劣化が始まっていると主張しました。その論拠として東北大学の川島隆太教授の研究をあげ、仙台市内の小中高校生約7万人を対象に2013年からスマホの使用時間、自宅での勉強時間、睡眠時間、学力調査の成績を調査分析した結果、スマホを使うと、記憶、学習、行動制御、予測などの人間ならではの脳の働きを司どる前頭前野の血流量が下がること、睡眠時間、自宅の勉強時間に関係なく、スマホを1時間以上使ったら、使えば使うほど成績は下がることが分かっているそうです。
今日の会議に参加して、本当に良かった、胸にずっとモヤモヤしていた霧が晴れたようです。ずっと子ども達がちゃんと育ちあがってこないこの国は何かおかしい。何かを変えていかなければ、この国に未来はないと思っていました。気づいたら声を上げて出来ることをして、今よりもっと一人一人が明るいハッピーな顔をして暮らせる世の中にしたいです。日本の子ども達は衣食足りていても、あまりハッピーな顔をしてないと思いませんか?

2018年11月28日 (水)

少子化で衰亡の一途をたどるこの国は?

11月24日フランスのゴンクール賞受賞作家のレイラ・スリマニさん(邦訳「ヌヌ」の作者)と、直木賞作家の桐野夏生さん(「アウト」他著書多数)の対談を聴いた。対談は21世紀の女性の現状をどう見るか、文学に何が出来るかを柱に行なわれた。
桐野さんの娘と1才違いだというスリマニさんは、アフリカ生まれで、アラブの春をジャーナリストとして生き、「ミーツー」もネットで普及したと言う。「アフリカでは1981年には女性の80%が非識字だったのに、今では大学にも文学にもコミット出来るようになった。ナイジェリア、コンゴ等非常に厳しい情勢の国でも、女性が映画を作れるようになった。これからのネット社会でも女性は躍進するだろう。」と見通しを語った。
桐野さんは「女性の地位が114位/150ヶ国の日本では、女性が低賃金の職に追いやられ、経済的、政治的、社会的にも圧倒的な弱者だから、『ミーツー』等でも大きな運動にはならなかったし、女性差別の伝統的な価値観も台頭して来ているので、日本の女性の地位の躍進は容易なことではない。」と語った。
桐野さんの言う貧困の格差の拡大は、日本の子育て世代を確実に脅かしていると思う。子育てのセーフティーネットの不足が、愛着障害の子ども達を増やし、虐待の温床になっている。子どもを安心して産める状況にない、子育てを経済的不安無しに行えない国は、女性たちに子どもを産もうという意欲をもたせない。この国は少子化で衰亡の一途をたどるばかりだ。

2018年2月12日 (月)

世田谷美術館パリジェンヌ展行ってきました‼️

予想外に良かったです。サロンを仕切る知的な女主人、子を慈しむ母、流行を生み出すファッショニスタ、画家のミューズ、そして自ら道を開き才能を開花させた画家や女優、パリジェンヌが自分らしく生き、自分に合った美しい装いを追求してきたから、それに見合ったファッションが生まれ、今もなお世界中の女性たちを惹きつけてやまないということがよっく分かりました。ただのファッション史かと思って行ったので、予想外の収穫に驚きました‼️連綿と続く女性達の美への憧れ、装うことを楽しむ心が、今も私達に受け継がれていることを思うと、現在必死で子育てしている世代の女性たちに是非観に行ってほしいと思いました。先達がいるから、いろんな職業で働く私達があると、ちょっと俯瞰してみれると、今は髪振り乱して必死で働いているけれど、なりふり構わずでなく、少し美しさにも気を配ろうという余裕が生まれてくる人もいらっしゃるかもしれない。元から美しさを追求しておられる方にも必見のセンスの良い企画展です。

2017年12月10日 (日)

発達障がいの激増の原因は農薬‼️

木村ー黒田純子氏の「子どもの発達障がいの原因としての環境化学物質」と題する講演を聞いた。
「平成16年から27年にかけて特別支援学級に在籍した児童は2倍、通級指導教室に在籍した児童は約3倍に増えている。その中でも自閉症スペクトラム障害の増加が著しく、2012年に発表された疫学論文では、日本と韓国の有病率が極めて高かった。OECD発表の加盟国の農薬使用量と比較してみたところ、農地単位面積当たりの農薬使用量が世界第2位と1位である日本と韓国が、自閉症児の有病率でも共に世界2位と1位で一致し、両方とも3位英国、4位米国で、使用量と有病率が一致した。2011年に正確な疫学調査が実施され、自閉症の遺伝性は約37%、残りの67%は環境要因と報告された。遺伝子は、日本人全体など集団では一度に変わらない。数百年、数千年かかる。遺伝子は変えられないが、環境要因は変えることができる。脳は胎児期や出生後の数年間に、高次機能を担う神経回路網を発達させる。神経回路・シナプス形成には、膨大な種類の生理化学物質が、遺伝子発現によって次々に産生され、働くことが必須である。遺伝子そのものに変異がなく正常でも、環境要因、農薬など有害な化学物質曝露によって、その働き(遺伝子発現)は変わる。シナプスの発達に必要な、膨大な遺伝子の発現(働き)の一部が変わると、一部の行動がおかしくなる。
自閉症など発達障がいの原因となる環境要因は
⒈脳内に侵入する発達神経毒性を持つ化学物質
⒉出生前後のトラブル 早産、低体重、喫煙、有害化学物質曝露
⒊養育期のトラブル 虐待、低栄養、ネグレクト
⒋母胎や新生児期の感染症や抗生剤、抗菌剤の乱用による免疫異常 脳の発達には免疫系も重要で腸内細菌叢の異常による免疫異常の関与
⒌両親の高齢化特に父親の生殖細胞の遺伝子変異
等があるが、環境が原因であれば、治療、回復予防が可能となる。
個人でできる予防としては
*農薬などで汚染されている食品をなるべく食べない。野菜など農産物は無農薬、有機農産物を選ぶ。
*家庭用殺虫剤、園芸用殺虫剤をなるべく使わない。ゴキブリは叩いて殺す。
*水銀など重金属を避ける。(一部の魚に多い)
*PCB,ダイオキシンを避ける。(魚、肉の脂、クジラ、マグロのトロなどに多い)
*大気汚染を避ける。
*放射性物質や発癌性のある化学物質にも注意
等がある。」
初めて聞くことばかりで、本当にびっくりしましたが、有機農産物は高く、子どもの貧困が加速する日本社会で、予防に邁進できる家庭はどれ位の割合で存在するか考えると暗澹たる気持ちになりました。しかしシナプスにも可塑性があり、自閉症も療育などで25%ほどは良くなったという報告もあり、ADHDなどでは思春期過ぎに良くなることも多いので、一旦できた神経回路でも、学習や教育、療育などで変わる可能性がある。従って個性に合った療育が重要と聞くと、教育現場での工夫が本当に大切だと心に刻みました。

2017年11月27日 (月)

強制性交等で有罪判決を受ければ実刑

11月26日の全性連学習会で「性犯罪関連の刑法改正について」と題した講演で、元目白大学教授内山絢子氏は以下のように語った。「7月13日から施行された刑法の改正により⒈強姦概念の変更(13歳以上の男女に対して、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交、口腔性交〔強制性交等〕をしたものは5年以上の懲役。したがって有罪判決を得たものは全て刑務所おくりになる。13歳未満の場合には暴行・脅迫がなくても強制性交等は成立) ⒉性犯罪の非親告罪化(被害者の被害届及び告訴が無くても公訴提起〔裁判請求〕出来るようになった。⒊強制性交等加害者に対する厳罰化(強制性交等の法定刑を5年以上の有期懲役刑〔上限20年〕)⒋性的虐待の犯罪化(親あるいは同居して18歳未満の子どもの監護に当たるものが、その影響力に乗じてわいせつ行為を行った者は監護者わいせつ罪、性交等をおこなった者は監護者性交等罪となる。)性犯罪の男性被害者は5歳未満から小学生年齢18、19歳までが80%を占め、成人して自分の性指向を悩む人が多い。欧米の性犯罪被害者の多くが知り合いや恋人からの加害であることは、被害者の人権意識の違いを反映していると考えられる。」 以上のことから、今性教育に求められていることは、小学校低学年までは、性犯罪の被害に遭わないよう男女児に性犯罪の起こりやすい場所、時間(下校時の3時頃一人で下校している路上)等しっかりと教える必要がある。さらに自分の承諾なしに自分の体を触られたら嫌だという意思表示をしっかり出来るようにすることが急務である。性的虐待は年間約1600件を超え増え続けている。どんな年代であろうと男女問わず自分の承諾なしに体に嫌な接触をされたら人権侵害という意識を教育の現場で育てなければならないと思う。

2017年11月26日 (日)

教員の献身的努力が治安の良い日本の土台

本日開催された第27回関東甲信越静性教育研究大会で、「1万人を超える犯罪者の心理分析を通して見た現在の性犯罪の動向と対応」と題した記念講演で、東京未来大学こども心理学部長出口保行教授はこう述べている。「性犯罪ばかりに限らないが、犯罪化させない防犯を行うために、動機形成後から始まる意思決定と行動化のいずれかのタイミングで歯止めをかけること、これが重要である。犯罪者は常にリスクとコストを考えている。リスクとは行動化することにより検挙されるリスクの高さ、コストとはその行動を行うことにより失うものの大きさである。そのコストの中に家族、友だち、先生の信頼を失うことが含まれる。その子と関係ある人を結びつけるネットワーク作りの中核をなす教員の献身的努力がコスト感を高めている。犯罪についてより認識を深め、リスクとコストを高めることが性犯罪を防ぐ効果をもたらす。」と。教員の労働疲労が高いのは、頭脳労働より、肉体労働より子ども、その子たちが毎日起こす事件、保護者との対応で心が疲れ、気持ちが疲れ、言いようのない感情疲労が原因であることが多い。それでも多くの教員の献身的努力でこの国の治安が守られていると大方が評価されるなら、このブラックな教育現場の労働状況が少しは改善の方向へ向かうのか な?

2017年10月31日 (火)

児童買春・児童ポルノ被害児童を取り巻く環境

WEB110.COMの吉川誠司氏は厚労省平成27年度子ども・子育て支援推進調査研究事業報告書から「被害児童の67.7%が親子関係不調を、43.6%が家出・無断外泊、39.8%が低い自己肯定感の課題を課題を抱えていた。またその保護者もひとり親家庭が36.1%、保護者の心身の不安定状態が27.1%、保護者の無関心が26.7%、経済的な困難が24.4%」と保護者の生活の過酷さを表しているとし、ひきこもりや不登校、虐待など子ども達が抱える問題は社会から孤立することによって深刻化しやすくなるという。精神科医、臨床心理士、作業療法士、精神保健福祉士、キャリアコンサルタント、元教師等による組織的な訪問型支援が重要であるとする。家庭が子ども達の温かい居場所でなくなっている現実が、子ども達をネット社会の毒牙の餌食にさせている原因と言える。児童相談所扱いにはまだなっていない子たちにとっても、家庭でのびのび自分をだせている子は一体どれくらいいるのだろうか?

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